分娩について

自然分娩について

妊婦さんの多くが「自然に産みたい」「自然分娩をしたい」とお考えでしょう。
しかし、この「自然分娩」という言葉に確たる定義は無く、出産施設によっていろいろな使われ方をしているのが実情です。
ここでは、「陣痛促進剤を用いた分娩、吸引分娩、鉗子(かんし)分娩などに見られるような医療行為が無く、経腟出産すること」、つまり医療行為の介在しない出産を自然分娩と考えることにします。

できるだけ「自然分娩」のご希望に沿います

当院では、この「自然分娩」をご希望の妊婦様には、可能な限りそのご要望に沿うように努めさせていただきますし、妊婦様にも自然分娩ができるよう、その実現に向けたアドバイスをいたします。
とは言え、実際の出産場面では、予期せぬことが起きることが少なくありません。
お母さんの体と赤ちゃんの命を守るために、医療行為が必要と判断された場合には、柔軟に対応させていただきますので、あらかじめご了承くださいますよう、お願いいたします。

ご提供できるプラン

  • 立会い出産(夫または実母のみ)
    ※分娩の状況により、立会いをお断りすることがあります。
  • 母子同室
  • 無痛分娩
  • アロマ

帝王切開分娩について

出産にあたってはいろいろな問題が生じることがあり、お母さんや赤ちゃんの安全のために、おなかを切って(子宮切開)赤ちゃんを取り出すことがあります。
これが帝王切開です。

さまざまな理由から帝王切開は選択されます。
医師の説明をしっかりと聞き、よくわかるまで質問して、ご納得の上でお受ください。

なお帝王切開には、予定日を前もって決めて行う「予定帝王切開」と、お産の経過中、母体や胎児の命にかかわる事態が生じたり、あるいは何らかの障害が起こったりすることが予想される場合に、早急に母児の生命を救うために行われる「緊急帝王切開」があります。

予定帝王切開

通常は36週までの健診結果をもとに、自然分娩が難しいと判断されると帝王切開が選択され、37~38週頃に手術が行われます。

予定帝王切開が行われる主なケース
逆子

通常、赤ちゃんはお母さんの子宮の中では頭を下に向けています。
しかし、頭を上にした姿勢でいるケースがあり、これを「逆子(さかご)」と言います。

自然分娩の場合は、大きな頭が最後に出てくるため、臍帯(へその緒)が赤ちゃんの頭と産道に挟まれ、赤ちゃんに十分な酸素が行き届かなくなる危険性があります。
こうした場合に、赤ちゃんの安全性を重視して帝王切開が行われることがあります。

児頭骨盤不均衡

赤ちゃんの頭が母体の骨盤に比べて大きかったり、骨盤の形に問題があったりすると、赤ちゃんの頭が骨盤を通り抜けられないため、自然分娩が困難になります。

子宮筋腫

子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。
小さな子宮筋腫があっても、ほとんどは経腟分娩が可能なのですが、筋腫の位置や大きさによっては経腟分娩が不可能なケースもあります。
筋腫が産道を塞ぐような場合には、帝王切開が行われます。

前回帝王切開

過去に帝王切開をしていると、子宮にできた傷痕が伸びて薄くなっている場合があります。
そのため無理をすると子宮破裂の危険性が出てくるので、多くは帝王切開が選択されます。

高齢出産

高齢(35歳以上)になると子宮口や腟壁の柔軟性が低下するため、赤ちゃんが通り抜けられるだけの大きさに広がらない場合があり、帝王切開が選択されることがあります。

前置胎盤

胎盤が子宮の出口を塞いでいて、赤ちゃんが出てこられないケースです。原則として帝王切開が選択されます。

緊急帝王切開が行われる主なケース
胎児機能不全(胎児仮死)

分娩中に時々起こる合併症です。多くは臍帯(へその緒)が圧迫されたり、胎盤機能が低下したりして、赤ちゃんが酸素を十分に受け取れないことが原因となって起こります。
赤ちゃんは、すぐに取り出す必要があります。

常位胎盤早期剥離

赤ちゃんの出生前に胎盤が剥がれて子宮内に大量の出血が生じ、危険な状態になるため、すぐに赤ちゃんを取り出す必要があります。

微弱陣痛

子宮の収縮力が弱い、陣痛の持続時間が短い、陣痛の間隔が長いなどの状態が続くと、お母さんは疲弊してしまいます。
陣痛促進剤で陣痛を強くしますが、それも効を奏さず、自然分娩ができない場合に行われます。

遷延分娩

子宮口が硬いため、十分に開かず、お産が長引く状態です。
このようなケースでは急きょ、帝王切開に切り替えられることがあります。

回旋異常

出産の時、赤ちゃんは産道の形に合わせて、頭を回しながら下りてきます。
しかし、この回旋がうまくいかないことがあり、帝王切開に切り換えられます。

無痛分娩について

無痛分娩とは、麻酔を用いて陣痛や、会陰(えいん)が伸びる時の痛みをやわらげる出産法のことです。
欧米ではごく一般的な出産方法となっていますが、わが国ではあまり普及していません。

日本では、昔から「産みの苦しみ」「おなかを痛めたわが子」といった表現に見られるように、出産の痛みを美徳としたり、痛みを耐えてこそ、自分の子どもへの愛情が生まれる、といった考え方があり、それが影響しているのでしょう。

しかし、出産時の痛みはかなりのもので、そうした母体への過度のストレスは、胎児に悪影響を及ぼすことが知られています。

当院では、硬膜外麻酔を用いた無痛分娩を行っております。
硬膜外麻酔は、手術の際の麻酔法として長きにわたり行われてきた方法であり、安全性が確立されています。
また産婦の血液中には麻酔液は入らないので、赤ちゃんへの影響もほとんどありません。

無痛分娩をご希望の方はお気軽にご相談ください。

無痛分娩はこんな妊婦さんにお勧めです

  • 血圧の高い方
  • 緊張しやすい方
  • 痛みに弱い方
  • 初産が難産だった方 など

分娩予約

当院での分娩を希望される方は、妊娠16週頃までに、分娩予約申込書にてお申し込みください。
(詳しくは受付までお問い合わせください)。

分娩予約状況

2月 3月 4月 5月 6月 7月
=予約可  =残りわずか  =予約終了